自分の居場所

　大学を卒業するにあたって4年間の
大学生活を振り返ってみる。


（＊注　あくまでも卒業できるという前提で・・・）


　振り返れば、実に多くのカネとヒトが自分の
横を過ぎ去った。


　カネに関しては、大学3年の終わりまで
バイトに生活の大半をつぎ込む。


　毎月15万ほど手にするが、次第に金銭感覚が
麻痺すると共に、浪費癖がたかり、現在貯蓄ゼロ


　当時は週末になれば、ワケもなく飲み屋を
はしごし、始発で帰り、最寄駅から自宅まで
徒歩10分の道のりをタクシーで帰るありさま。


　ヒトに関しては、携帯のメモリーがほとんど
埋まるほど広範囲に人脈を築き上げる


　しかし、その一方で付き合う仲間は常に流動的。

　大学入学当時、ドラマの影響で思い描いていた
「あすなろ会」にほど遠く、どこをとっても、
どこか希薄な仲間達。


　そんな自分が唯一、譲れない、自分の財産と
なる居場所を見つける。


「湘南鵠沼海岸デニーズ前」


趣味でサーフィンをはじめて今年で3シーズン目


江ノ島の隣に位置する鵠沼海岸にある
デニーズの前の海で、週末、黙々と波乗りをする。


ここが、自分のホームグランド。


そして、
ここが、自分が見つけた、自分の居場所。


年月は無常にも過ぎ去るけど、
その場所は変わらない。


冬は寒さで手足がしびれるけど、
その場所は変わらない。


どんなに人生に疲れ果てた時でも、
その場所は変わらない。


「湘南鵠沼海岸デニーズ前」が
心許せる自分の居場所。


カネがかからない、誰にも邪魔されない、
自分のかけがえのない居場所。

それは、これからも変わらない。